16日のニューヨーク外国為替市場で円相場は続落し、前日比15銭円安・ドル高の1ドル=80円25〜35銭で取引を終えた。投資家の関心がギリシャなどの欧州財政問題に集中するなか、円とドルの取引を積極的に手掛ける雰囲気は乏しかった。持ち高調整を目的に円売り・ドル買いが優勢になった。
円とドルを巡って目立った材料が乏しく、方向感に欠ける展開だった。アジアや欧州市場での円安の流れを引き継いだが円買い需要も根強く、ニューヨーク市場では朝安後の後に下げ幅をじわりと縮小した。米経済指標の改善を受けたドル買いは目立たなかった。ニューヨーク市場での円の安値は80円56銭、高値は80円20銭だった。
午後発表の4月24〜25日開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨への反応は限られた。追加金融緩和を巡る米連邦準備理事会(FRB)の姿勢に変化は乏しいとの受け止めが多く、相場を動かす材料としては力不足だったようだ。
円は対ユーロで小幅に4日続伸し、前日比10銭円高・ユーロ安の1ユーロ=101円95銭〜102円05銭で終えた。ギリシャに端を発した欧州財政問題への懸念が根強く、円買い・ユーロ売りが優勢になった。
ただ、円は小安く推移する時間も長かった。主要メディアが「ドイツのメルケル首相が15日のオランド・フランス大統領との会談で、ギリシャの成長支援に応じる用意があると述べた」と報じ、ギリシャに対して厳しい態度を取っていたドイツがやや軟化したとの見方が浮上。ギリシャ問題の解決に向けて事態が前進する可能性を意識した円売り・ユーロ買いが優勢になる場面があった。
ユーロは対ドルで4日続落した。前日終値と同じ1ユーロ=1.27ドル台前半ながら、やや水準を切り下げた。欧州財政問題への警戒感がくすぶり、ユーロ売り・ドル買いが優勢になった。ユーロの安値は1.2688ドル、高値は1.2759ドルだった。
英ポンドは対ドルで続落。前日終値の1ポンド=1.60ポンド程度から、1.59ポンド程度まで水準を切り下げた。英中央銀行のイングランド銀行は同日発表した四半期物価報告で、中長期のインフレ予想を下方修正。英当局が将来、追加緩和へ踏み切る可能性が高まったとしてポンド売りが広がった。